Excelの新関数「XLOOKUP」「LET」「IFS」をご紹介!

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Excelの新関数「XLOOKUP」「LET」「IFS」をご紹介!
Excelには随時新しい関数が追加されています。こまめにチェックをしないと見落としているかもしれません。新たに加わった関数は使い勝手が向上しているので作業効率がアップします。この記事では3つの新関数「XLOOKUP」と「LET」、「IFS」をご紹介しています。 

新関数「XLOOKUP」とは?
「XLOOKUP」は検索/行列関数です。用途はこれまでの「VLOOKUP」や「HLOOKUP」と変わりません。異なる点は「VLOOKUP」が縦方向のみに対応し「HLOOKUP」が横方向のみに対応していたのに対し、「XLOOKUP」は縦横両方に対応している点です。 
また「VLOOKUP」と「HLOOKUP」は、4つの引数を指定する必要がありましたが、「XLOOKUP」は3つの引数を指定すればOKです。関数パレットの指定を見ると、「検索値」「検索範囲」「戻り範囲」「見つからない場合」「一致モード」の5箇所が指定できますが、実際には「検索値」「検索範囲」「戻り範囲」の3箇所を指定してやれば済むことがほとんどです。 

新関数「LET」とは?
「LET」は計算した結果に名前を割り当てることができます。さらに結果の再利用が可能となっています。計算量が多い処理の場合は、何度も繰り返すと、どうしても効率が落ちます。 
また同じ処理を何度も記述してしまうと数式が長くなりますがそれを避けることができます。プログラミングに詳しい方なら変数に近いものと言えばおわかりいただけるでしょう。基本的な構文は次の通りです。 

「= LET (name1, name_value1, name2, name_value2, ……calculation)」 
name:変数の名前(最大126個) 
name_value:nameに割り当てる値 
calculation:変数を利用した計算 


新関数「IFS」とは?
「IFS」は従来のIF関数の欠点を払拭したものです。IF関数は2つの条件に対応し結果を返してくれます。ところが条件が3つ以上になると、IF関数の中にIF関数を入れるという「入れ子」にしなければなりませんでした。 
これが非常に複雑でわかりにくかったのですが、「IFS」では関数パレットで条件を指定してやれば条件が3つ以上でも、難なく答えを出してくれます。ただ条件が長くなるのでそれには注意が必要です。 
「IFS」を使えば例えば購入金額が1999円以下なら送料が300円、2000円以上なら送料が200円、3000円以上なら送料無料といった計算も自動で行ってくれます。 


その他の新関数一覧
ここでMicrosoft 365版Excel専用の新関数の一覧をご紹介しましょう。必要な関数があれば入手してください。 
■検索/行列関数 
 ・FILTER 
   リストや名簿など指定した範囲から与えられた条件に一致するデータのみ抽出できます。 

 ・UNIQUE  
   指定した範囲から重なるデータを1つにまとめます。逆に1度だけ現れるデータの抽出も可能です。 

 ・SORT 
   指定した範囲の縦横に並んだデータを指定する順番で並べ替えることができます。
   また配列数式として取り出せます。 

 ・SORTBY 
   指定した範囲から数量順+金額順など複数の基準に並べ替え配列数式として取り出せます。 

 ・XMATCH 
   指定した範囲から検索値の相対位置を求めることができます。 

■数学/三角関数 
 ・SEQUENCE 
   増分や開始値、列数や行数を指定し任意の配列を配列数式として取り出せます。 

 ・RANDARRAY 
   指定した列数や行数に合わせた大きさの乱数の配列を作ることができます。 
 
■Web関数 
 ・FIELDVALUE 
   サーバーに接続して任意のデータを取り出すことができます。 
 

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