Google Workspaceの特徴と利用するメリットとは
Googleは2021年6月14日から企業向け有料サービスである「Google Workspace」の機能を、Googleアカウントを持つ全てのユーザーに提供すると発表しました。つまり個人ユースであればGoogle Workspaceを無料で利用できるようになったわけです。しかし同サービスの要は、複数のユーザーがデータを共有することですから、個人ユースではその優位性を発揮できないかもしれません。
いずれにせよこの記事では、Google Workspaceの特徴と利用するメリットについて、解説することにします。
Google Workspaceとは?
Google Workspace(グーグル・ワークスペース)とは、Googleが提供しているクラウドコンピューティング生産性向上グループウェアツールです。旧称はGoogle Apps for Business(グーグル・アップス・フォー・ビジネス)、G Suite(ジー・スイート)。
Googleは仕事に必要なものすべてが1つのスイートになると謳っています。利用できるアプリケーションも、コアアプリケーションだけで12種類と、豊富に揃えているのも特徴です。
Google Workspaceで利用できるアプリケーションについて
Google Workspaceで利用できるアプリケーションは実に60種類以上。ここでは12種類のコアアプリケーションをご紹介しましょう。
・Gmail
独自のドメインで利用できるメールサービスです。ラベルによる管理が容易で検索機能も強力です。迷惑メールに対しても高度な対策を講じています。
・カレンダー
作業グループや社内全体でスケジュールの共有が行なえます。会議への招聘や出欠の確認も簡単で一目でわかります。会議室などの予約機能も便利です。
・ドライブ
すべての形式のファイルを安全に保管でき共有することが可能です。プレビューや編集の機能もあります。
・Keep
手軽にリストやメモが作成できます。リマインダーや共有の機能もあり、手書きにも対応しているので、タブレット端末でも利用可能です。
・ドキュメント
ワープロアプリケーションです。リアルタイムに複数のユーザーが編集できます。Wordとの互換性が高いのも特徴でしょう。
・スプレッドシート
表計算アプリケーションです。ドキュメントと同様に複数のユーザーがリアルタイムで編集することが可能です。Excelとの互換性も高いものとなっています。
・スライド
プレゼンテーションアプリケーションです。テンプレートも数多く用意されています。
・フォーム
簡単にフォームを作成することができます。社内アンケートなどの情報収集に役立ちます。なお集計はスプレッドシートで行います。
・Chat
1対1のチャットからルームでのグループチャットにも対応しています。
・Meet
最大で100人まで参加が可能なビデオチャットです。背景のぼかしや画面共有などの機能も備わっています。
・サイト
社内のポータルサイトやプロジェクトサイトを簡単に作成することができます。
・管理コンソール
管理者は専用の管理コンソールでユーザーやアプリケーションを管理することができます。
Google Workspaceを利用するメリット
Google Workspaceを利用すれば社内のコミュニケーションが強化されます。さらに各アプリケーションを活用することにより企業の生産性を向上させます。
そしてGoogle Workspaceはパソコンだけではなく、タブレット端末やスマートフォンからも利用できるので、どこにいてもシームレスに作業に参加することが可能になります。
Google Workspaceの料金プラン
Google Workspaceの料金プランは次の通りです。
■Business Starter
・月 額:¥680(ワンユーザー)
・ビデオ会議:100人
・クラウドストレージ:30GB(ワンユーザー)
■Business Standard
・月 額:¥1,360(ワンユーザー)
・ビデオ会議:150人
・クラウドストレージ:2TB(ワンユーザー)
■Business Plus
・月 額:¥2,040(ワンユーザー)
・ビデオ会議:250人
・クラウドストレージ:5TB(ワンユーザー)
一般的な企業では「Business Standard」が最も多く導入されています。なお暗号化などこれ以上の機能を求める場合は「Enterprise」というプランが用意されています。同プランの料金は応談となっているので問い合わせる必要があります。
※問い合わせ先
■Google Workspace
・URL:https://workspace.google.co.jp/intl/ja/