文字起こしアプリの精度比較
議事録の作成やインタビュー記事のライティングには文字起こし(テープ起こし)が必須の作業となります。しかし聞きながらタイピングをするのは、なかなか困難な作業ですね。そこで最近ではその作業を自動で行ってくれる「文字起こしアプリ」を利用するのが一般的になっています。
この記事ではおすすめの文字起こしアプリとその精度について紹介しています。有料のアプリが主流ですが無料で試すことが出来ますから、使い勝手を見極めてから導入するようにしましょう。
そもそも文字起こしとは?
文字起こし(テープ起こし)とは講演や会議、座談などで録音された人の言葉を聴き取り、その内容を文章に起こす作業のことを指します。音声記録による言語情報は、複製と頒布、再生にそれなりの条件が必要で煩雑なことから、これを人力によって文字情報に変換することで、取り扱いや読解を容易とする目的があります。
従来は専門職の人間が従事する場合がほとんどでしたが、近年ではパソコンの性能が上がり使用に耐えるアプリも登場したことから、徐々に人力による作業は減ってきています。
おすすめの文字起こしアプリ3選
1時間のインタビューでは文字数は1万7500字を超えるのが相場です。1分間に150字タイピングしたとしても最低2時間はかかる計算になります。これに確認作業が加わるわけですから、インタビュー記事が完成するまで3時間は見ておく必要があります。この面倒な作業を文字起こしアプリに任せれば大幅に時間を短縮することができます。確認作業の小1時間で記事を仕上げられるでしょう。
それでは具体的におすすめの文字起こしアプリを3つご紹介しましょう。
Rimo Voice
・対応OS:Windows、macOS、iOS、Android 他
・精 度:★★★★☆(高い)
・料 金:初回60分無料(有料コースはスポット利用と月額利用)
・利用先:https://rimo.app/about/voice
「Rimo Voice」はAIを利用した文字起こしサービスです。1時間の音声データであれば約5分で作業が終了します。2020年9月にリリースされましたが、その精度の高さが話題となりました。人力による修正も簡単に行えるため、導入した企業は100社以上に上ります。
Texter
・対応OS:macOS、iOS、Android
・精 度:★★★☆☆(普通)
・料 金:通常無料(課金コース:月額500円~6000円)
・利用先:「Google Play」か「App Store」から「Texter」で検索
「Texter」はスマホ向けの文字起こしアプリです。句読点は付きませんが文字起こしの精度はなかなか良好です。無料版では利用時間が1分間に限られるので、自分にあった課金コースを選びましょう。英語やフランス語などの翻訳にも対応しているので、幅広く使えるアプリとなっています。
Notta
・対応OS:Windows、macOS、iOS、Android 他
・精 度:★★★☆☆(普通)
・料 金:毎月120分間無料(課金コース:月額1500円)
・利用先:「Google Play」か「App Store」から「Notta」で検索
「Notta」は文字起こしの機会が多い人に向いているアプリです。無料でも毎月120分間利用できるのもポイントです。文字起こしの精度も良好で、英語やフランス語などの翻訳にも対応しています。
以上、おすすめの文字起こしアプリとその精度について見てきました。実は簡単な音声であればお手持ちのパソコンで音声入力を行うことができます。
Windowsでは「コントロールパネル→コンピューターの簡単操作→音声認識の開始」とクリックしていけば機能がオンになります。そしてWordやメモ帳を開いてマイクに向けて話せばテキストとして入力されます。あまり精度は高くありませんが、使い続けることで学習していきます。
macOSの場合は「Appleメニュー→システム環境設定→アクセシビリティー」と進み、サイドバーで「音声コントロールを有効にする」を選べば使用可能となります。
なおGoogleドキュメントにも同様の機能が備わっています。