パソコンHDDの空き容量不足解消方法
パソコンのHDDには空き容量が必要です。ある程度の空き容量がないと不具合が生じる恐れがあります。そこでこの記事ではパソコンHDDの空き容量不足の解消方法をいくつかご紹介しています。パソコンを快適に使うには大事なことですから、最後まで目を通すようにして下さい。
HDDに空き容量が必要な理由
パソコンのHDDは容量の1割から2割程度は空けておくのが鉄則です。フルに使ってはいけない理由は主に2つあります。
①パソコンの動作が重くなる
パソコンは通常はランダムアクセスメモリ(RAM)にデータを一時保管してタスクの処理を行います。このRAMが足りなくなると、HDDに仮想メモリが作られ一時保管場所として利用されます。
ですからHDDの空き容量が足りない場合は、仮想メモリが利用できずパソコンの動作が重くなるというわけです。
②OSのアップデートに支障をきたす
Windowsは定期的にメジャー・アップデートが行われます。このアップデートには最低でも8~12GBの空き容量が必要なのです。HDDに空き容量がない場合はアップデートは行われません。アップデートされないとセキュリティが低下するので危険です。
HDDの空き容量不足解消方法を5つご紹介します
それではHDDの空き容量不足解消方法を5つご紹介しましょう。どれも簡単に行なえますから、パソコンにあまり詳しくない方でも大丈夫です。それぞれ手順に則って作業を行ってください。
不要なフォルダやファイルを削除する
保存しているフォルダやファイルを確認して、不要なものは削除しましょう。削除はゴミ箱に移動すれば完了です。しかしゴミ箱を空にしないとデータは消えないのでご注意ください。
すぐに使わないフォルダやファイルを圧縮する
すぐに使わないフォルダやファイルは、圧縮して保管しておきましょう。その手順は次のとおりです。
①圧縮したいフォルダやファイルを右クリックして「プロパティ」を表示させる。
②タブの「全般」を選び「詳細設定」をクリック。
③「属性の詳細」が表示されるので「内容を圧縮してディスク領域を節約する」にチェックを入れ「OK」をクリック。
④再び「プロパティ」が表示されるので「OK」をクリック。
⑤「属性変更の確認」が表示されるので「変更をこのフォルダー、サブフォルダーおよびファイルに適用する」にチェックを入れ「OK」をクリック。
⑥圧縮したフォルダやファイルのアイコンが変わっていれば終了。
不要なアプリをアンインストールする
パソコンにはあらかじめ試用版アプリや無料アプリがインストールされています。それらをアンインストールすればHDDの容量が増やせます。ただし単純に削除してはいけません。必ずアンインストールするようにして下さい。
ディスククリーンアップを行う
パソコンは使っているうちにブラウザやシステムが自動生成したファイルが溜まります。これらを削除するためにディスククリーンアップを実行しましょう。
ウィンドウズの「管理ツール」から「ディスククリーンアップ」に進み、ファイルが溜まっている項目全てにチェックを入れ実行して下さい。
外付けHDDなどにデータを移動させる
上記の作業をすべて行っても空き容量が改善しない場合は、外付けHDDにデータを移動させましょう。またクラウド上にデータの保管場所があるなら、そちらにも上げておくといいでしょう。ダブルで保管をしておけば、まず大丈夫です。
以上、パソコンHDDの空き容量不足の解消方法をご紹介しました。他にも「復元ポイント」を削除するという方法もあるのですが、不測の事態が起きた場合には、パソコンの環境を戻せなくなるので、ここでは省いています。またお使いのパソコンのHDDが、CドライブとDドライブに切ってある場合は、データをDドライブに移動させれば空き容量が増やせます。