ジョハリの窓とは?

便利ワザ
34k4cebwamdstiuivb2j_320_400-d722e4da.jpg
人材教育や企業研修にはさまざまなプログラムがあります。中には自己をより深く知り理解するものもあります。そこでこの記事では、自己を知るためのプログラムである「ジョハリの窓」について、詳しく解説しています。社会での活躍を広げるためには積極的な自己開発が必要です。ビジネスシーンにおいては必須なプログラムですから、どうぞ最後まで目を通してください。

ジョハリの窓について
「ジョハリの窓(Johari window)」とは自分をどのように公開し隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開と、コミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された心理学モデルのひとつです。1955年にサンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフトとハリ・インガムが発表した論文「対人関係における気づきのグラフモデル」が、のちに「ジョハリの窓」と呼ばれるようになりました。ちなみにジョハリとは提案した2人の名前を組み合わせたものです。現在ではコミュニケーション心理学や健康心理学などで頻繁に使用される考え方となっています。

4つの窓とは?
ジョハリの窓では自分自身を四角の枠と縦横の格子で仕切られた領域を「窓」に見立てます。窓は4つあり「1.開放の窓」「2.盲点の窓」「3.秘密の窓」「4.未知の窓」に分類されます。他人とコミュニケーションを取る際に、自分自身をどれだけ表現しているのかという観点から、自分の姿を理解するということです。自己を開発するためには、まず自己を知ることが大切になります。
それではそれぞれの窓について見ていきましょう。

1.開放の窓
「開放の窓(open self)」とは開放されている自己を指します。つまり自分も他人も知っている自分の性格ということになります。自分にはこんな一面があるという主観と、他人から見てこんな一面があるという客観が一致している状態です。

2.盲点の窓
「盲点の窓(blind self)」とは自分では気がついていないものの、他人からは見られている自己を指します。つまり意外な長所や短所についてや、自身が気がついていないクセなどが含まれます。自分では気がついていないため、相手に言われて初めて気がつくケースがほとんどです。そのため盲点とされますが、中には気づかぬうちに相手を不快にさせていることもあるので、注意が必要です。

3.秘密の窓
「秘密の窓(hidden self)」とは自分知っているものの、他人は知らない自己を指します。つまり過去の失敗やトラウマ、コンプレックスなどが相当します。秘密の窓が大きいと隠し事が多いということになるので、ときにはコミュニケーションに支障をきたします。隠し事を少なくしてありのままの自分を出した方が物事は円滑に進みます。

4.未知の窓
「未知の窓(unknown self)」とは自分にも他人にも知られていない自己を指します。つまり新たなチャレンジの中で気がついたり、開発されていく領域となります。気がついたり開発された段階で、ほかの3つの窓のいずれかに加えられることになります。まだ知らない自分に気づくことで、自己成長のチャンスをつかむことができます。

ジョハリの窓の実施方法
ジョハリの窓の実施方法は主に3つあります。まずは紙とペンを用意して自由に記述させる方法です。非常に手軽に実施できますがグループワークで行うと記述の質や量が異なる結果になります。実施前によくすり合わせをする必要があります。あらかじめ選択肢が用意された用紙に記入する方法もあります。自由に記述させる方法よりも評価は簡単に行なえますが、選択肢が限られているので正しい評価が下せないこともあります。選択肢のテンプレートはネット上で容易にダウンロードできます。ジョハリの窓は現在では一般的なものなので無料で診断してくれるアプリもあります。8名までならオンラインでグループワークを行うことができます。 

 

カレンダー

2024/4
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

最近のエントリー

カテゴリー

タグ

アーカイブ

 
 
 
 
ページ先頭へ戻る
読み込み中です