PDCAサイクルとは?

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PDCAサイクルは多くの企業が採用し実践しているセルフマネジメントメソッドです。この記事ではあらためてPDCAサイクルについての説明と、合わせてOODAループについて解説しています。PDCAサイクルの本質を見ることで、企業活動の活性化に繋がりますから、最後まで目を通すようにしてください。

PDCAサイクルについて
PDCAサイクル(PDCA cycle)とは、品質管理など業務管理における継続的な改善方法のことを指します。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4段階を繰り返して業務を継続的に改善する手段で、主に日本で使われています。AをActionとする場合もあります。第二次世界大戦後に統計的品質管理をウォルター・シューハートの弟子である、エドワーズ・デミングが日本科学技術連盟(日科技連)で講演しました。この講演を聞いた日科技連の幹部がPDCAを提唱したとされています。

Plan(計画)
Plan(計画)では従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成します。この際重要なのは5W2H(誰が「Who」いつ「When」どこで「Where」何を「What」なぜ「Why」どのように「How」いくらで「How much」)を意識して検討を重ねること。Plan(計画)はPDCAサイクルのスタート地点になりますから、十分に議論をしてより具体的な計画にする必要があります。

Do(実行)
Do(実行)は計画に沿って業務を行わなければなりません。ただし注意していただきたいのは、実行はただ計画に沿って進めるばかりではないこと。実行の中には試行も含まれています。試行錯誤という言葉がありますが、Do(実行)はまさにその言葉通りに進めるものとお考えください。

Check(評価)
Check(評価)は業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価するものです。もし計画通りに進んでいなかった場合は、その原因を探り分析します。計画通りに進んでいた場合でも、なぜうまく行っているのかを分析しなければなりません。評価といっても点数をつけるわけではないことを留意してください。

Act(改善)
Act(改善)では実施が計画に沿っていない部分を調べて改善を施します。引き続き計画通りに進めていいのかどうかや、計画の中止や延期についても検討し決定をする必要があります。このようにPDCAサイクルを導入すると、やることが明確化され行動に集中しやすくなるというメリットがあるのです。

PDCAサイクルの応用例
PDCAサイクルの考え方は、品質マネジメントシステム「ISO 9001」、環境マネジメントシステム「ISO 14001」、情報セキュリティマネジメントシステム「ISO 27001」、個人情報保護マネジメントシステム「JIS Q 15001」などに用いられています。労働安全衛生マネジメントシステム「ISO 45001」でも、上記のISOと同様にPDCAサイクルを活用して危険の元凶となる事柄を特定し、リスクアセスメントを行うことによってリスク低減を継続的に実施しています。しかし変化の激しい現在ではPDCAサイクルの問題点や致命的な欠点も指摘されています。

OODAループとは?
多くのビジネス関係者がより広い経営活動に適用しようとしたため、PDCAサイクルの欠点や問題点が指摘されるようになります。この解決のために戦略の一般理論である「OODAループ」が提唱されるようになりました。OODAループ(ウーダ・ループ)とは、意思決定と行動に関する理論です。アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐により提唱され、元々は航空戦に臨むパイロットの意思決定を対象としていました。やがて作戦術や戦略レベルにも敷衍され、さらにはビジネスや政治など様々な分野でも導入されるようになります。現在ではあらゆる分野に適用できる一般理論 と評されるようになりました。OODAループは観察(Observe)、情勢への適応(Orient)、意思決定(Decide)、行動(Act)、ループ(Feedback Loop)により、健全な意思決定を実現するというものです。理論の名称はこれらの頭文字から命名されました。

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